世界には様々な種類のミツバチがいますが、プロポリスを作りだすのはセイヨウミツバチだけです。
その中でも特にプロポリス採取に適しているのがアフリカナイズドミツバチというミツバチです。
アフリカナイズドミツバチとは、一体どのようなミツバチなのでしょうか?この記事では、特徴や性質、プロポリス採取に適している理由についてご紹介します。
アフリカナイズドミツバチはもともと自然界に存在していた種ではなく、アフリカミツバチとセイヨウミツバチの交雑種です。
攻撃性が非常に強く、「キラービー」とも呼ばれています。
人間相手でも容赦なく刺してきて、死亡例も多くあります。
一方で、生命力が強いため養蜂に適しており、良質のプロポリスを作ることでも知られています。
最近では、温厚なセイヨウミツバチの血が濃くなったため、一部穏やかな性格になりつつあるともいわれています。
では、なぜアフリカナイズドミツバチは質の高いプロポリスを作るのでしょうか。
アフリカナイズドミツバチは攻撃性が強いと同時に防衛本能も高く、品質の良いプロポリスを大量に作り出します。
ミツバチはプロポリスを巣の補強材として使ったり、巣の中を無菌状態に保つために使ったりします。
ミツバチにとってプロポリスは巣を守るものです。
つまり、より巣の守りを強化するためには、質の良いプロポリスを作らなくてはならないのです。
防衛本能の強いアフリカナイズドミツバチが高品質なプロポリスを作るのは、こういった理由があるのです。
アフリカナイズドミツバチが生息するアマゾン川周辺は、湿度や気温が高いため常にバクテリアや病原菌の脅威に晒されています。
巣の中にこれらの細菌が侵入し、繁殖してしまうとミツバチ達は全滅しかねません。
そのためにはプロポリスで巣内を無菌状態に保つ必要があります。
こうした環境による影響から、アフリカナイズドミツバチは、より抗菌力が強い起源植物をもとにしてプロポリスを作るようになったと考えられます。
さらに、アマゾン川流域には薬効成分の多いユーカリやアレクリンなどの植物が多数自生しています。
これらの有効成分を含む植物から作られたプロポリスは、必然的に高品質なものになるのです。
アフリカナイズドミツバチはプロポリス採取に適したミツバチです。
アフリカナイズドミツバチの性質そのものや、生息する環境・起源植物の条件などが上手く重なり合い、非常に優れたプロポリスを作っています。
プロポリスを選ぶ際は、アフリカナイズドミツバチが作ったものかどうか気にしてみるといいかもしれません。